2012年7月5日木曜日

7月4日 スタジオ第11回 その1

こんにちは!
今日は急に暑くなって
夏が近づいていることを感じましたー
てことで早くテストが終わってほしいです(笑)

さて、今回は
2限:論文輪読+藤掛先生のパラグアイ講義
3限:小谷さんの講演
4限:それぞれ話し合い

今日は4限が休講だった人が多かったので
スタジオ漬けの一日になりました\(^o^)/

ではでは早速論文輪読に入りたいと思います~


論文輪読

①「南アジアにおける地方分権化と参加型開発
 ―流水域管理におけるインドのNGO、MYRADAの経験から―
安田利枝 (嘉悦大学経営経済学部教授)

主旨
開発プロジェクトにおける地域住民の組織化、
組織的能力の育成とその可能性について

PRAという参加型農村調査法という手法があります。
住民主体となって開発プロジェクトを進行できるようにする手法です。

そして、途上国では、地方分権化による
利益の独占、政治的腐敗が目立ちます。
こうした諸問題にアプローチするために、PRAにより住民の組織化を図ろうとしています。

MYRADAでは自助グループSHG(Self Helping Group)を形成し
組織化を図ろうとしました。

SHGによって実際にエンパワーメント(政治などに影響を与えること)があり
村の議員に選出された、女性に有利なジェンダー関係の変化をもたらした例が
あげられました。

このような参加型開発には
・持続可能な資源と資産の保全と活用をする
・賄賂や汚職など政治的腐敗をなくす
エンパワーメントを進める
参加民主主義を強化する
などの可能性があります。


②「裏側のニッポン―日系南米人の出稼ぎと学校教育」
志水末吉(2000)『教育社会学研究第66号』



著者の試み
日本の学校教育の意味を、南米日系人の教育経験から洗い流す

在日南米人の数(2011)は、約55万人で
中国人に次いで多いと言われています。

南米日系人とは、南米に移民した日本人の子孫で、
ニューカマーとは、1980年代以降に来日し、定住した外国人のことを指します。

教室のコンテクストからニューカマーを見ると
・日常生活に必要な「生活言語」が身についても
 授業についていくための「学習言語」は身につきにくい
・母国語を忘れる
・中国や韓国からのニューカマーたちと比べて「異質」だとして
 「問題児」とみなされやすい
といった問題が見られます。

こうした問題に向き合うとき、
より広い視点から問題を見渡す必要があります。

地域(家庭)のコンテクストから見ると・・・
・保護者からすると、もっと教育を厳しくしてほしいとの意見
・ニューカマーたちがなぜ日本にいるのか(出稼ぎ目的or祖父の故郷に帰る目的)
 考慮しなければならない

国際社会のコンテクストから見ると・・・
・出稼ぎが、成功者たちの姿を見て否定的→肯定的なものに
・1990年の入管法改正により、ニューカマーが増加

ということがありました。

南米から来た子供たちを教育するとき、
ただ教室の中の問題に目を向けるのではなく
その背景にある地域・国際社会への理解もなくてはならないということでした



論文輪読が早めに終わったので・・・

藤掛先生のパラグアイ講座

です\(^o^)/

先生は以前
「知りたがり」という朝のテレビ番組に出演されていて
その時の映像を交えながら
パラグアイについて簡単に説明してくださいました♪

先生の武勇伝(?)というか裏話というか
時間がなく、作り方が伝わらなかったため
濃~く作られてしまったマテ茶を飲んだときの
アナウンサーの方の反応にまず爆笑

それから

アナウンサー「ちょっとマテ茶!」
先生「あらうま~い!!」(拍手)

という天然(?)でお茶目なやり取りにみんな爆笑でした(笑)
先生は画面の中でもいつもの先生でした(笑)

癒されたところで
その2に続きます~♪

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