2012年6月28日木曜日

6月27日 スタジオ第10回 その2

その1の続きです~
思えばスタジオも10回目!!早い!!

論文輪読の前に・・・
先ほどのエルリンコンの民芸品紹介をしたいと思います(*^∀^*)


これはマクラメといって
小さいポーチみたいな感じです♪
かわいい♡♡
めっちゃ欲しいです(≧ω≦)
いろんな柄があるんですよ!!


このようにテディベアに三角形を使った
伝統の柄の衣装を着せています♪
かわいい~♡♡

すべて手作りっていうのも素敵ですよね^^
愛情のこもった民芸品たちです\(^o^)/

こういったものを10月7日のパラグアイフェスティバル
フェアトレードとして販売します^^
ぜひその際にお買い求めください♪
他では買えませんよ~(笑)


論文輪読

①「スラムの学校=ジャグリティ:識字教育から共生の教育へ」
永田佳之(1998)

途上国における教育問題
学校に通えない→読み書きができない→安定した職につけない
→収入が少ない→学校に通えない→~
という悪循環です。

今回論文で取り上げられているのは
「ジャグリティ=スクール」という学校の活動
ジャグリティーは「目覚め」という意味なのだそう。

ここではスラム街の子どもたちの現状に配慮して

・基礎学習の時間を半日にする(労働時間の確保)
・宿泊施設の提供(安全な寝泊ができる)
・TOカードの交付(他人から身を守ため)
・ディスカッションや劇(自らの置かれた状況を把握するため)

などの活動を行っています。

ところで非識字(読み書きできない)ということが
諸悪の根源なのでしょうか?

いや、そうではない。
読み書きは教育の”手段”であって”目的”ではない。
同じ教育を受けた者が
同じ境遇にある他者と知識を分かち合えるようになる「連帯」こそ
”目的”なのだ、と述べます。

最後に先生がコメントしてくださいましたが
論文の終わりにあった言葉について
みなさんにも考えていただきたいと思います。

「日本人ひとりの少額の寄付が他国の人々が直面している
問題を解決するのに役立っていると思い込むことは、
大変心地よいことである一方で、
みなさんの身の周りや社会で起きている
差別不平等に反対していく責任が、
みなさんにはあるということを受け入れるのは
非常に難しいことです。」
(日本ユネスコ協会連盟1995:83)


②「女性にとっての家族計画の意味と行動
ーニジェールの一農村におけるエスノグラフィーー」
堀井聡子(2011) 日本赤十字九州国際看護大学紀要第10号

家族計画
個人やカップルが、自分たちが望む子ども数や出産期間を決定し、
避妊具の使用や不妊治療などによってそれらを調整すること

この論文での研究目的は
ニジェールの農村部に暮らす女性にとっての
家族計画の意味と行動について
文化的な側面から明らかにすること」です。

ちなみにニジェール
先週講義をしてくださった小村さんが派遣された国です^^
詳しくは先週分のブログをご覧ください♪

低い避妊率・多産の傾向という特徴があり、
そのため妊婦死亡率が高い
また、都市部に比べて女性の就学率・就業率が低いため
家族計画の情報へのアクセスが悪い傾向があります。

なぜ多産なのかというと
・子どもが出稼ぎにでることを期待している
・子供を多く産むことでアルべーり(思慮分別のある理想の人)に近づくとされる
から

また「産後は母乳を2年間与えなければならない」
というコーランの教えにより
出産をフーザンラム(休息)しています。

こうして女性たちは「休息しながら生み続ける」=スペーシング方略
をとっていることが明らかになりました。

彼女たちにとっての家族計画とは
「休息しながら生み続けるため」ための調整
であったのです。

できることは
・男性や年長者の避妊に対する知識・態度を把握すること
・保健医療サービスの構築

近代的な避妊方法を導入するときには
・副作用などの正しい知識を提供すること
・個々人への対応など質の向上を目指すこと
・避妊具を容易に手に入れられるようにすること
が重要になります。

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