JICAの長次長がゲストスピーカーとして
南アジアにおけるJICAの活動について、お話ししてくださいました!
まずJICAの国際協力はどうなっているのか?
大きく分けると3つの形をとっています。
①人材育成や制度づくりといった「技術協力」
②災害復旧・道路工事など、国を支えるインフラ整備への融資などの「有償資金協力」
③学校・病院など、生活を支えるインフラ整備をする「無償資金協力」
こうした日本の支援には、
物を与えるのではなく(日本の誇れる)技術を伝え、自立を助け、地元民とともに汗をかく、
という特徴が見られます。
たとえばモルディブの津波対策には、災害の多い日本の技術が生かされています。
さて、今回焦点のあてられている南アジアとはどんな所なのでしょうか?
南アは上の地図のように、インド、スリランカ、ネパール、パキスタン、ブータン
モルディブ、アフガニスタンが含まれ、すべてSAARCの加盟国です!
*SAARC:南アジア地域協力連合 (1985年~)南アの福祉増進と生活水準向上を図り、
経済成長、社会の進歩、文化的発展を進めるために創設されたもの。
南アの人間開発指数は全体として低いものの、人口が多いという強みも持ち、
発展が注目されています。
*人間開発指数:その国の、人々の生活の質や発展度合いを示す指標
たとえばバングラデシュは
国外向けの縫製業が伸びており、
ユニクロやNTTドコモなどの日系企業も注目しています。
(画像元:グラミンユニクロ http://www.grameenuniqlo.com/jp/about/ )
しかしその一方で、農村の女性たちは
男性中心社会の中で苦しみながら生きているという現実もあります。
この現状は協力隊の方が書いた
「女に生まれるということ」という文章の一部を抜粋して紹介されました。
このような南アジアに対して、JICAは
①持続的成長・民間経済圧胴活性化への支援
②平和構築・復興支援
③貧困削減に貢献するインクルーシブな開発の実現
④環境・気候変動対策
を掲げて活動しています。
たとえばインド・デリーの地下鉄が、日本の技術者の手によってつくられたこと、
アフガニスタンでの緊急復興支援、インフラ整備、農業・農村開発など。
またJICAではないのですが、ダショー西岡京治氏がブータンで農業指導を行った
ことも取り上げられました。
そのほかにもバングラデシュでは気象観測レーダーが建設され、
以前に比べ、洪水等による死傷者数が格段に減ったという成果が出ています。
JICAによる国際協力は一つの形であり、
異なるアプローチもできるはずです。
私たちにできることを、是非考えてみてください、とのことでした。
長次長、素晴らしい講義をしてくださり
ありがとうございました!!
そういえばこれが2012年最後の記事ということになりますね!
4月から始まり、一歩一歩手探りで歩んできた1年弱でした。
2013年も変わらずがんばりますので、応援よろしくお願いします\(^o^)/
来年のスタジオは16日から!
それではみなさま、よいお年を!!